アイコン (有)コア・一ノ瀬/自己破産  福岡市のデベロッパーの状況付

木製建具の(有)コア・一ノ瀬(福岡県大川市三丸272-1、代表:一ノ瀬光明)は3月3日、自己破産の開始決定を受けた。破産管財人には兵頭充紀弁護士(電話0942-37-1787)が選任されている。負債額は約1億5,000万円。
同社は、マンション用の建具や造り付け家具の製造をしていたが、福岡に吹き荒ぶマンション不況により受注不振に陥り、今回の事態に至った。

<福岡市のデベロッパー>
福岡県でのマンション開発は、昨年も前年比落ち込み続けている。こうした現象は、見境なしに開発し続けた地元デベロッパーに対して、地元金融機関が不信感を抱き、地元デベロッパーが既にこうした問題を整理したにも関わらず、開発資金の融資を全面的に絞り上げていることに起因している。
そのため、地元では大手鉄道系の西鉄やJRなどが頑張っているものの、中央大手中心の開発になっており、盛り上がりに欠けた開発となっている。福岡市では分譲マンション販売のTV-CMも殆どなくなっている事からも窺い知れる。

当HPの右コーナーに1月までの月別住宅着工件数(分譲マンションもある)推移表を掲載している参考あれ。
こうしたことから、住宅着工件数の動向に影響する多くの建設関連企業群は、どこも苦しい状況に立たされている。金融円滑化法による支払猶予措置で永らえている企業も多く、早期に地元金融機関は、融資姿勢を変更して、保全もしっかり行い、開発資金の積極的な融資が臨まれるところである。
金融機関もJR博多シティのバカ騒ぎに見られるように、市民が金を持っていることを認知すべきである。
住宅産業は、直接投資額の5倍の経済波及効果があるとされている。そうしたことからも地元金融機関には、地元デベロッパーに対し、少しは積極的な融資をお願いするものである。

 

[ 2011年3月10日 ]
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