アイコン (株)セルコ/自己破産へ

携帯用マルチチップモジュール製造の(株)セルコ(広島県三次市十日市西4-4-1、代表:五阿弥文隆)は6月29日事業停止、事後処理を風呂橋誠弁護士(電話082-502-1250)に一任して、自己破産申請の準備に入った。負債額は約20億円。

同社は、昭和63年7月設立の電子部品製造業者。携帯電話向けにパーツのマルチチップモジュールの製造を行ってきた。携帯電話の本格的な普及とともに平成9年には35億円以上の工場を建設したほか、兵庫県小野市や島根県邑智郡美郷町にも工場を構え、フィリピンでも部品生産の委託業務を開始するなど、積極的に生産規模を拡大、大手メーカーから試作品製作から製品まで受注して平成18年2月期には約23億円の売上高を計上していた。

しかし、リーマンショックにより、不況に突入、半導体市況も低迷して海外部品メーカーとのコスト競争も生じ、受注が激減、平成23年2月期の売上高は10億円を割り込んだ。売上高に比し、生産施設規模が過大となり、大きな赤字を生じた。最近では、蛍光灯型LED照明の組立ラインを新設して、立直しを図ろうとしていたが、本業の受注減少が止まらず、資金繰りを悪化させ、今回の事態に至った。

せっかく、これからニーズが飛躍的に高まると思われる蛍光灯型LED照明の組立ラインを有しており、どっか工場と従業員を引き継ぐ会社はないのだろうか。銀行との話し合い次第では二束三文で手中にできると思われる。 

[ 2011年7月 1日 ]
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