アイコン (株)アサヒグラフィックス/民事再生申請

オフセット印刷の(株)アサヒグラフィックス(愛知県名古屋市守山区下志段味池田810、代表:鈴木正博)は7月27日、申請処理を上野泰好弁護士(電話052-253-5607)に一任して、名古屋地裁へ民事再生法の適用申請をした。監督員には、渥美裕資弁護士(電話052-961-8670)が選任されている。負債額は約47億円が見込まれる。
 

同社は、平成元年10月設立された製本などのオフセット印刷会社。大手印刷会社の下請け業務を核に、平成19年3月期の売上高は約44億円で、地場中堅から上位に位置する印刷会社であった。営業所も関東などへも進出させ、工場も3ヶ所有していた。
 しかし、リーマンショックによる不況により、業況は一変、平成23年期の売上高は約35億円まで漸減した。
しかもこの間、破綻した三和実業に約23百万円、プリテックに約10百万円、岩崎印刷に約25百万円、中経高速印刷に約5百万円、大閣印刷に約10百万円などの不良債権が発生、過去の不良債権なども処理し、平成23年期には債務超過に陥った。
そうしたことから、取引先がその債権をハゲタカに叩きうるなどして、謄本に設定されたことから、急速に信用不安を引き起こしていた。これまで事業規模を拡大するために借り入れた借入金も多額に及び、こうした事態に金融機関の支援も限界、資金繰りに行き詰まり、今回の事態に至った。
民事再生の可能性は、受注先次第であろうが、規模の大幅縮小は免れないだろう。

 

 

[ 2011年7月29日 ]
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