アイコン (株)田中組/民事再生申請 倒産

建築・土木工事業の(株)田中組(神奈川県小田原市城内2-13、代表:田中壽男)は7月28日、申請処理を樋口收弁護士(電話03-3560-0139)ほかに一任して、東京地裁へ民事再生法の適用申請を行い、同日保全命令を受けた。負債額は約20億円。
 同社は大正7年5月創業の老舗の建築・土木工事業者。同社は、地元の小田原周辺の官庁工事をはじめ大手ゼネコンの下請工事により、以前は約82億円の売上高を計上していたこともある。

受注内容も建築工事から土木工事・舗装工事まで行う地場ゼネコンとして、地場トップクラスの業容を呈していた。
 しかし、その後は国の財政難から公共工事は減少の一途をたどり、競争も激化、利幅も縮小、平成22年5月期には20億円台まで売上高を落とし、経常利益段階で1億0,760万円の赤字を露呈していた。
一方、以前、規模が大きかっただけに、借入金や経費も大きく、売上高減少・利幅薄では、賄うことができない状態に至っていた。
そうしたことから、根本的に財務体質を立て直すため、今回の民事再生法の適用申請により、債権者の同意を受けて再建を目指すことになった。
民事再生の可能性は、取り巻く環境が厳しいおり、今後も含めた受注が計画通り、進捗していくかどうかである。大手ゼネコンはこれまで同社にかなりお世話になったところも多いと思われ、今後積極的に工事を出してもらいたいものである。
しかし、同社も再建するためにはかなりの規模縮小スリム化が求められることになる。頑張ってもらいたいものである。
 

平成22年5月期の財務状態   単位:百万円
流動資産
1,986
流動負債
1,624
固定資産
603
固定負債
371
 
 
自己資本
594
総資産
2,589
総資本
2,589
自己資本率は22.95%。

 
[ 2011年7月29日 ]
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