CD・ビデオショップの(株)WAVE/自己破産へ
CD・ビデオショップの(株)WAVE(東京都港区六本木3-16-26、代表:岡本次子)は7月31日、事後処理を押金隆広弁護士(電話03-5206-7775)に一任して全店舗閉鎖、自己破産の申請準備に入った。負債額は約25億円。
同社は平成5年1月設立されたCD・ビデオショップ。店舗名は「WAVE」といい、音楽や映画などのCD・DVDを販売、過去、40店舗以上の店舗を有し、120億円以上の売上高を計上していた時期もあった。
しかしその後、携帯電話・パソコンの末端までの普及により、ユーザーの音楽や映画ソフトの調達手段がネットショップやダウンロードなどへガラッと変わっていった。
そうしたことから、同社の店舗も販売不振に見舞われ、同社はスゥイーツ事業(その後閉鎖)などへも展開するなど、会社としての生き残りを模索してきた。しかし、新規事業は軌道に乗ることなく、平成22年8月期の売上高は約53億円まで減少していた。
過去の出店に伴う借入金などの負担も大きく、また店舗にかかわる固定費も大きく、経営は窮地に至っていた。そうしたなか本年5月までに29店舗残っていたショップのうち不採算店の21店舗を閉めるなど大胆なリストラ策に出たが、到底、残ったショップの売上高では、資金繰りが回ることもなく、結局、時代の潮流に押し流され、その役目を終えた。
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