楽天エンタープライズ(株) /特別清算開始決定
楽天エンタープライズ(株) [東京] 各種チケットのインターネット販売
東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1213231_1588.html
特別清算開始決定 / 負債総額 約20億円
~楽天(株)の100%子会社 東日本大震災の影響も~
TSR企業コード:29-440224-1
楽天エンタープライズ(株)(品川区東品川4-12-3、設立平成12年11月9日、資本金1000万円、代表清算人:鈴木尚氏)は8月25日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。
負債総額は親会社の楽天(株)からの借入金を中心に約20億円。
楽天(株)(同所、三木谷浩史会長兼社長、JASDAQ)の全額出資により楽天インベストメント(株)として設立。投資ファンドを立ち上げ、楽天の連結子会社として投融資事業を展開していた。
その後、親会社の事業方針に基づき楽天の連結子会社以外への投融資事業を終了。そのため平成15年2月、(株)ビットウェイブ(東京都渋谷区、平成14年12月民事再生法申請)より事業譲渡を受け、インターネットによるコンサート、イベントほかのチケット販売に業態転換。同時に楽天エンタープライズ(株)に商号を改称する。
16年1月(株)ローソンチケット(現(株)ローソンHMVエンタテインメント)と業務提携し、17年2月より興行チケットの共同販売事業を開始。その後、親会社が「楽天オークション」サービス内で、興行チケットの取り扱いを開始したことから19年3月、ローソンチケットとの業務提携を解消。「楽天チケット」の名称で音楽コンサート、舞台、イベントほかサッカー、野球、ゴルフのスポーツ観戦など、幅広くチケット販売を行っていた。
しかし、チケット販売に事業転換を図って以降、システム投資や販売管理費などの負担により赤字を連続。22年12月期には債務超過が15億円を超えた。今期も低迷を抜け出せないさなか、東日本大震災の影響を受け、チケットの宅配サービスに遅延が生じるなど業務に支障を来たす事態が発生。業績回復の見通しが立たないことからグループの(株)チケットスター(東京都品川区)に事業譲渡し、6月30日の株主総会で解散を決議していた。
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