（資）中藤（名古屋市中区丸の内３－１７－６、設立昭和２８年８月、加藤武雄社長）と関係会社の（株）ナカトウ（同所、設立昭和５０年４月、資本金３５００万円、同社長）、と（有）モントレー（同所、設立平成１年１２月、資本金５０００万円、同社長）は１０月２６日、名古屋地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には渥美雅康弁護士（金山総合法律事務所、名古屋市中区金山１－９－１７、電話０５２－３３１－９０５４）が選任された。

負債総額は（資）中藤が１２億７０４８万円、（株）ナカトウは８億４８６１万円、（有）モントレーが３７億５５９７万円で３社の負債合計は５８億７５０６万円。 

（資）中藤は名古屋市内で旅館経営、不動産賃貸業を営んでいたとされるが、過去の投資に起因した借入負担や近年は景況の不振もあって経営は行き詰まり、平成２２年には実質上事業を停止していた。関連法人として併営していた（株）ナカトウは昭和３０年に創業。レディスウェアの小売業者として平成１０年当時では売上高約２億９０００万円を計上していたが、同時期から一般消費の伸び悩みとともに不採算に陥り資金繰りに窮していた。１２年には事業を停止し休眠状態となり、会社清算の方向性を探っていた。同じく、関連法人である（有）モントレーは好況期の１年１２月にクラッシックカー販売を目的に法人化されたが、当初から販売実績に乏しく、不動産投資に対しての多額の借入負担が経営を圧迫。８年には既に事業を停止し、同じく会社清算の方向性を探っていた。

母体企業である（資）中藤が破産申請するに至り、関連２社も連鎖的に今般の措置に至った。