カワイ(株)/自己破産へ
スチール製ラックのカワイ(株)(兵庫県小野市匠台29、代表:河合学)は10月6日事業停止、事後処理を池田勝之弁護士(電話06-6361-2271)ほかへ一任して、自己破産申請の準備に入った。負債額は約23億円。
同社は昭和22年1月肥後守ナイフ製造を目的に河合刃物製作所として創業。その後、工場を新設し、スチール製ラックおよび自動搬送装置部品メーカーとなった。
業務用ラックの売上を主に、平成21年7月期には15億円台の売上高を計上、平成23年7月期には18億円台の売上高を計上していたが、材料高により採算性は悪化していた。
そうしたなかで、仕入先から債権譲渡の登記をされ、信用を完全に失墜、金融機関も支援せず、今回の事態に至った。
どこの仕入先が債権譲渡の設定をしたのか、会社謄本を見ればわかるが、情けのない仕入先のようである。
同社は、殆どの売掛債権が譲渡担保に附されているのか、世間の冷たさに民事再生の道を選択せず、破産の道を選んだ。
[ 2011年10月 6日 ]
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