同社は昭和４５年４月創業の装飾金物の製作施工業者。大手内装業者を主な受注先に各種施設の装飾金物を手掛け、平成１７年９月期には約１１億円の売上高を計上していた。
しかし、リーマン・ショック以降、官庁工事も減少し続けるなか、民間の各種施設への投資が減退平成２１年期の売上高は約７億まで落ち込み、大幅な欠損を生じていた。更に東日本震災後は、受注案件が先延ばしになるなどして資金繰りが回らなくなり、今回に事態に至った。
近年は、糸目を付けない官庁施設の装飾ものが、国の財政赤字で殆どなくなり、リーマン・ショック後の民間工事では、現場が少なくなるなか競争激化、単価安攻勢にさいなまれ、財務内容を悪化させていた。