破綻解説:坂本建設(株)の破綻について
本店所在地:北海道札幌市北区北13条西3-1-3
事業所 :稚内本店、利尻事業所、札幌機材センター、稚内機材センター
資本金 :1億01百万円
<破綻事由等>
同社は大正13年創業、昭和27年12月法人化した老舗の地場ゼネコン。当初は稚内で会社を興し、昭和30年に札幌市内へ本店移転して今日に至る。そのため、稚内市にも本店を置いている。
事業は、港湾土木・陸上土木から建築業まで幅が広く、学校、病院、公園・スポーツ施設など公共施設やオフィスビルやマンション・商業施設など多岐にわたり、札幌・稚内中心に道内一円に展開していた。その結果、平成16年3月期には約140億66百万円の売上高を計上した。
しかし、官庁予算の減少から公共工事が減少し続け、民間工事もリーマン・ショックにより大きく落ち込み、平成22年期の売上高は約60億92百万円まで落ちた。
採算面も競争から低調に推移、また、売上高が減少したことから借入金の負担が増し、不動産処分やリストラ敢行などにより経営規模のスリム化を図っていたが、受注の減少に歯止めがかからず平成23年期には約42億89百万円まで落ち▲76百万円の赤字を計上するに至った。資金繰りもデベロッパーへの滞留売り掛けが発生するなど窮し、銀行の支援も40数億円の既借入れで限界に達していた(支払利息も年間1億円を超えていた)。そうしたことから、第3者の支援を求めスポンサー探しを行っていたが取り巻く環境悪に見つからず、先行きの目途も立たないことから今回の事態に至った。
坂本建設(株) 平成23年3月期 /百万円
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流動資産
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2,653
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流動負債
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4,799
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固定負債
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333
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固定資産
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4,382
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自己資本
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1,903
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(資本金)
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102
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総資産
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7,035
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負債+自己資本
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7,035
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・売上高42億89百万円、粗利5億64百万円、経常利益38百万円、当期利益▲76百万円、支払利息1億02百万円
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期/千円
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売上高
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当期利益
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平成21年3月期
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7,381,550
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150,192
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平成22年3月期
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6,092,254
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72,707
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平成23年3月期
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4,289,152
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-76,653
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