アイコン 九州大学と富士通ら/数十万年かかるとされる暗号を148日間で解読

九州大学と富士通研究所及び情報通信研究機構(NICT)は6月18日、次世代の暗号として標準化が進められているペアリング暗号について、278桁長の暗号解読に成功し、世界記録を達成したと発表した。
ペアリング暗号とは、2001年に開発された、離散対数問題を安全性の根拠とする公開鍵暗号。ペアリングと呼ばれる数式を利用することで、従来の公開鍵暗号では実現困難な“応用”が可能となる暗号方式。

これまで、この桁長の暗号は解読に数十万年かかることから、解読不可能とされていたという。
しかし、一方で、ペアリング暗号は歴史が浅いため、新しい攻撃法に関してはその検討が未熟だったという。今回、新たな攻撃法の適用により、148.2日間で解読できる脆弱な暗号であることを実証した。
今回の成果は日本の電子政府や国際標準化機関などにおいて、安全な暗号技術を利用するための根拠として活用されるという。

[ 2012年6月21日 ]
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