アイコン ドラゴンクエスト10は本当に低調か/朝日新聞・産経新聞・まんたんウェブ

ドラゴンクエスト108月2日、スクエアエニックスの大人気ゲーム「ドラゴンクエスト」(DQ)シリーズ最新作「DQX(10)」が「オンライン専用」として発売され、8日にその売上が調査会社より発表された。

4日間の売上で約42万、消化率も8割以上とかなり高くなっているものの、一部報道では、「低調」「不振」などの見出しがおどっている。

はたして、DQ10は本当に売上不振なのか?

まず朝日新聞だが、「低調」「敬遠」とネガティブなキーワードをちりばめ、
前作であるDQ9の売上を引き合いにだし、「DQ10は売れてない」、という内容である。
さらに、オンライン専用であるのに「インターネットに接続しないと冒頭部分しか遊べないことが敬遠されているとみられる」というわけのわからないコメントで閉めている。
 
もともと、オンライン専用である今回のDQ10はネット接続・課金が前提で敷居が高いので、ソフト自体の売上は同社のFFオンラインを参考に初週は20万~だとみられていた。
逆にいえば、この40万超という売上はオンラインゲームとしては予想以上の売上なのである。
 
だいたい、同社がソフト単体の売上で収益を稼ぎたいのならオンラインにはしていない。
勘繰るとすれば、もともと低調という見出しありきで書いた記事なのであろう。
 
ドラクエ10出足低調 発売4日の本数、前作の2割以下(朝日新聞)
 
 2日に発売された「ドラゴンクエストX(10)」の発売後4日間の売り上げは約42万本で、2009年発売の「IX(9)」を大きく下回ったことがゲーム誌編集のエンターブレインの調べで9日わかった。「9」は2日間で約234万本を売り上げていた。「10」はシリーズ初のオンラインゲームで、インターネットに接続しないと冒頭部分しか遊べないことが敬遠されているとみられる。
 
 
続いて、任天堂にいつも厳しい産経新聞だが
こちらも前作と比較し【売れてない】としている。
一応は最後にオンラインであるゆえに敬遠され売れてないというスタンスであり、朝日とほぼ同じような記事内容で、「2割しか売れていない」という見出しありきなのも朝日と同じだ。
もしかして、エンターブレインの調査結果の補足か何かをそのままのせたのだろうか?
 
ドラクエ10、4日で42万本 出足は前作の2割ペース(産経新聞)
 
 スクウェア・エニックスの人気ゲームソフト最新作「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オンライン」の販売本数が、今月2日の発売から4日間で42万311本だったことが9日、ゲーム雑誌出版エンターブレイン(東京)の集計で分かった。
 
 2009年7月に前作「ドラゴンクエスト9 星空の守り人」が、発売後2日間で234万3440本売れたのと比べ、2割弱にとどまった。
 
 最新作はドラクエシリーズで初めてオンラインゲーム形式を採用。ゲーム業界関係者は「利用料金が別途かかることが敬遠されているのではないか」と話している。
 
 
最後に毎日新聞のまんたんウェブ。
 
一応、売上を前作と比べてはいるが、元々パッケージソフトの販売数は下回ることが予想され、長期間にわたる継続的なサービスで収益を出すビジネスモデルだという、DQ10の自身の説明しており、朝日・産経と比べてかなりまともな構成となっている。
 
3社の共通点は「前作より下がった」という見出しだが、オンラインだから・・・というキーワードがあるだけ、毎日はマシであろう。
会員制なのでリンクは貼らないが日経も同じように収益・ビジネスモデルを説明した記事となっていた。
 
ドラゴンクエスト10:初週42万本販売 オンライン化で前作の6分の1に(まんたんうぇぶ)
 
 2日に発売されたWii用ソフト「ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オンライン」の初週(4日間)の販売数が42万本(Wii本体同こん版含む)だったことが9日、エンターブレインの調査で明らかになった。09年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエスト9」は、初週(2日間)で約234万本を販売しており、約6分の1に激減した。
 
 これまでの「ドラゴンクエスト」の本編シリーズは、400万本前後を売るメガヒット作。今回の「10」は月額課金が必要なオンライン専用ゲームということから、パッケージソフトの販売数はこれまでを大きく下回ることが予想されていた。代わりに長期間にわたる継続的なサービスで収益を出すビジネスモデルになっていることから、利用者をどれだけ長期にわたって取り込めるかがカギとなる。
 
 発売元のスクウェア・エニックスは02年から10年間の長期にわたりオンライン専用ゲーム「ファイナルファンタジー11」を展開している。FFシリーズはパッケージで約200万本を売る人気ゲームソフトだが、オンライン専用の「11」は約16万本(PS2版、エンターブレイン調べ)にとどまった。そのため発売当時は、実際に任天堂の岩田聡社長から「FF11はオンラインになって売れなかった」と指摘され、スクウェア(当時)の和田洋一社長が「収益構造が違い、単純比較されても困る」と反論するなど、ゲーム業界でオンライン化についての激論が交わされた。その後スクウェア・エニックスは03年から「FF11」が主力のオンラインゲーム事業の部門の業績を公表し、04年3月期の部門別売上高が約89億円、営業利益が約23億円の高収益部門となっていることが明らかとなり、以後長期にわたって同社の収益に貢献している。
 
DQ10は、オンライン専用ゲームとしてみれば、初週売上の時点で過去最高売上であり、まだまだ伸びることは予想される。
そして、オンラインでの接続者数もスクエニでは過去最大を記録したと公式ツイッターで発表された。
 
しかし、今は二十日間の無料期間があってのユーザー数であり、それが過ぎた後で、どれくらいのユーザが残るのか、そして新規をこれからどれだけ増やすことができるのかが、ゲーム業界のDQ10に対する今後の着目点である。
 
このオンライン専用であるDQ10を、過去作とのパッケージ単体売上で対比するのはまったくもって無意味なのは確か。
タイトルで煽るって客を釣るとは個人ブログのような真似だけはやめて欲しいものだ。
 
 
 
参考:CSゲームのオンライン専用ゲームの初週売り上げ
FF11(PS2) 63,958
MHF(Xbox360) 82,490
 
[ 2012年8月10日 ]
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