アイコン 日の隈カンツリークラブの肥前観光開発(株)(神埼市)/民事再生申請

肥前観光開発(株)(佐賀県神崎市神埼町尾崎3617-1、代表:大井博周)は10月2日、申請処理を溝渕雅男弁護士(電話06-6222-5755)ほかに一任して、大阪地方裁判所へ民事再生法の適用申請した。

負債額は約37億円。

同社は昭和47年9月、佐賀新聞社経営者の中尾清登氏によって「日の隈カンツリークラブ」(設計施工:熊谷組+九州技術開発)経営を目的に設立されたゴルフ場運営会社。
昭和51年にハーフコースでオープンした。
平成8年3代目の社長の中尾清一郎代表に時に、会員権を売りさばいて18ホールに拡張した。しかし、18ホールに拡張した時にはバブルは既に崩壊しており、平成9年には消費税増税で更に景気は悪化、ゴルフ人口は減る一方となった。また、田舎のゴルフ場で幅を利かせていた土建業者もその後の官庁工事の大幅減少にゴルフどころではなくなっていった。コースも東背振の丘陵コース、福岡市街地からも遠く、慢性的な集客不足に陥っていた。
そうしたことから最近の売上高は2億2千万円前後しかなく、累積赤字を▲2億28百万円(資本金2億70百万円)抱え、債務超過寸前となっていた。
 また、会員権の預託金償還問題も抱え、償還できる金も全くなく、今回の事態に至った。佐賀新聞社の現社長である中尾清一郎氏は、昨年10月、肥前観光開発(株)の社長を交代しており、こうした事態を想定して、佐賀新聞社に火の粉が飛んでこないように計画的に交代していたものと思われる。

[ 2012年10月 4日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   

↑トップへ

サイト内検索