井上プリーツ(株)/自己破産申請
衣料製品のプリーツ加工の井上プリーツ(株)(福井県坂井市坂井町長屋71-1-1、代表:井上勝博)は10月9日、申請処理を清水健史弁護士(電話0776-50-2130)に一任して、福井地方裁判所へ自己破産申請した。
負債額は約9億円。
同社は、昭和11年に織物卸業を目的に創業され、昭和27年には日本で初めてプリーツ加工技術を確立、日本毛織の指定業者になるなどプリーツ加工により業容拡大していた。 NY近代美術館に出展するなどその技術は高く評価されていた。
また、この間の競争にも中国(3ヶ所)に工場を進出させ対応、国内では表参道にWRINQLE SHOPというアンテナショップも有し、カーテン地や椅子張地などファブリック製品へも導入するなど積極的な経営を行ってきた。
しかし、円高と日本製のファッション製品が少なくなり、国内の消費不況にもさいなまれ、以前は20億円以上あった売上高も平成23年12月期には約5億円台まで落ち、受注不振および海外勢の安価な製品にこれ以上耐えられず、今回の事態に至った。
[ 2012年10月10日 ]
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