O157集団食中毒死亡事件の(有)岩井食品/民事再生申請
漬物製造の(有)岩井食品(北海道札幌市西区八軒2条東5-3-6、代表:岩井憲雄)は10月10日、申請処理を中原猛弁護士(電話011-251-8871)ほかに一任して、札幌地方裁判所へ民事再生法の適用申請を提出した。
負債額は約2億円(当事件の補償は別)。
漬物製造では老舗であった同社は、スーパー・老健施設・ホテル・飲食店向けに、各種漬物を販売していたが、8月北海道の各地の老健施設で発生した腸管出血性大腸菌O157大集団感染事件で、同社製の「白菜きりづけ」が原因と判明、保健所から営業禁止処分を受けていた。
民事再生は、当事件により信用回復することは難しいと思われる。
温暖化で北海道でも菌が発生しやすくなっており、また人の動きも以前とは比較できないほど広範囲に及び、菌を防ぐことは難しくなっている。防止するには、野菜等の受け入れ時のチェック、従業員の健康管理、完成品の日々のチェックしかなく、その強化しかない。
O157菌は75度C以上で1分間加熱すれば死滅するとされているが、これでは漬物にはできない。
[ 2012年10月11日 ]
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