アイコン 追報6:(株)日進/破産開始決定

木材卸・木材市場の(株)日進(福岡市博多区立花寺1-3-5、代表:松永雄大)は10月11日、福岡地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、一瀬悦朗弁護士(電話092-771-5002)が選任されている。
負債額は約13億円。

同社の在庫は東証一部のナイスが、10月1日事業停止時に日進の倉庫の在庫の譲渡と受けているが、売掛金との相殺によるものと思われる。また、ナイスが譲渡を受けた木材・建材には、日進が販売済みの預かり建材が多数含まれており、預けていた多くの建築会社は不安に駆られている。

同社は平成19年4月期には40億円以上の売上高を計上していたが、リーマン・ショック後は住宅産業が低迷、平成23年期には15億円台まで売上高を急落させていた。その急落の主原因ともなった中国製フローリングは、建材商社を通して販売先を拡大させていたこともあり、取扱高が大幅に増加していた。しかし、固定相場での取引であったため、その後の円高により大損、取り扱いを止めたことにより、売上高は急減した。
こうした中国貿易での多額の損失により、損失金をその窓口である金融機関から求められたが、支払うこともできず、資金繰りにも窮し、今回の事態に至った。

預かり在庫の二重・三重売りがなかったのか心配されている。
ナイスは、日進から譲渡を受けた在庫の中に、預かり在庫分があれば、証拠書類を提出されれば、チェック後預かり在庫分の建材は返却するとしている。
 

[ 2012年10月16日 ]
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