アイコン 東広野ゴルフ倶楽部の三津田開発/民事再生申請 負債額約110億円

パナソニック・オープン開催の東広野ゴルフ倶楽部経営の三津田開発(兵庫県神戸市、代表:滝川博)は12月14日、神戸地方裁判所へ民事再生法の適用申請を行った。
負債額は約110億円。

同社は昭和60年に東広野ゴルフ倶楽部(兵庫県三木市志染町三津田1525-8)開発のために設立された会社。平成元年に「東広野ゴルフ倶楽部」をオープンさせた。
同ゴルフ場は、全18Hの丘陵コース、パナソニック・オープンなどのプロツアーが開催されるなど名門コースとして知られている。
しかし、景気低迷による集客不足から業績悪化、また、預託金償還が資金繰りを圧迫していたため、自力での再建は困難と判断し今回の申請に至った。

多額の預託金償還問題を抱えている全国のゴルフ場は、民事再生を申請をして預託金を大幅カットするか0にするしか生き残れない。売上不振から売上高の殆どは、管理費とコース管理費を賄うことくらいしかできず、償還金を支払えば、そのまま行き詰ることになる。(償還を受けたい人は、破綻する前に値切ってでも回収することである)
バブル期に預託金狙いで開発されたゴルフ場は、預託金でゴルフ場を開発しており、預託金のお金など残っていない。更に不況による売上不振から、新たに運転資金調達やハウス改築投資にゴルフ場を担保提供して借入金まで起こしているゴルフ場もあり、実質資産もないゴルフ場も多い。破綻したゴルフ場は、今後利用権が交付されることから、利用権が売買されるケースも多い。

 当時のゴルフ場開発は、ゴルフ会員権が預託金より値上がりするというバブル神話に裏付けられて、多くの会員を集めていた。今では国土乱開発の何ものでもない。それもゴルフ場には、農薬散布の規制すらないのが実情であり、多くの問題を残したままである。

[ 2012年12月17日 ]
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