アイコン (株)高成建設/自己破産へ 職人不足の建設業界付き

型枠大工の(株)高成建設(愛知県一宮市北小渕寺山南58、代表:高橋一也)は12月13日事業停止、事後処理を小林明博弁護士(電話052-203-0550)に一任して、自己破産申請の準備に入った。

負債額は約3億円。

(株)高成建設 平成23年9月期 (単位:千円) 

流動資産

312,142

流動負債

167,470

 

 

固定負債

191,427

固定資産

98,928

自己資本

52,173

 

 

(資本金)

10,000

総資産

411,070

負債+自己資本

411,070

・備考:過小資本

売上高⇒

738,514

粗利益⇒

55,394

経常利益⇒

5,239

自己資本率⇒

12.6%

・備考:ゼネコンに叩かれても粗利が少なすぎる。

<職人不足の建設業界>

今や型枠大工は震災復興工事で人手不足(特に土木型枠職人)になり、労務費も高騰しているが、地方にあっては不況により建築現場も少なくなっており、受注を震災復興関連もしくは、それに引きずられ人手不足に陥っている大都市にシフトした方が賢明である。

東京や九州では、既に型枠大工の人手不足から、分譲マンションの工事現場が、工期に間に合わない現場も現れている。

 

自民党政権により20兆円の経済復興事業が、防災・耐震中心に予算化される見通しである。しかし、これまで建設職人を減らし続け生き延びてきた建設業界にあり、極度の職人不足が心配されている。(デフレ脱却の大盤振る舞いも政権が変わったら再び減少する)

現状、建設職人さんの需給逼迫から労務費の高騰は当然となるが、社会的に歪な高騰になる可能性や工期遅れ、ゼネコン利益の減少・赤字などが既に心配されている。

安倍政権からすれば、労務費高騰はインフレ支援(デフレ脱却)になり喜ぶだろうが、ゼネコンにとっては節度ある予算範囲内の高騰しか望まない。戸田建設の中間決算は、労務費高騰から悲惨なものとなっている。

[ 2012年12月21日 ]
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