アイコン (株)春陽堂と(株)茶月/破産開始決定

「茶月」「百花撰」「サンマルコ」などを展開する(株)春陽堂(京都市南区吉祥院清水町2、代表:岡田正陽)と関連の(株)茶月(同、同)は1月15日、未払給与債権(約5億円)に基づき従業員から京都地方裁判所へ第3者破産申立てを受け、同地裁で保全命令を受けた。

申請代理人には小野誠之弁護士(電話075-223-2714)ほかが就任している。

負債額は春陽堂が約49億円、茶月が約28億円(回転寿司事業・惣菜事業撤退前)。  

(株)春陽堂は昭和25年1月、グリル・喫茶・洋菓子の製造販売を目的とし、宅配寿司の「茶月」・「百花撰」、回転寿司の「神田一番寿司」、カレーハウス「スパイシー」、弁当・惣菜の「旬菜楽市」、ピザ・パスタ料理「サンマルコ」、中華レストラン「春陽堂」などを直営、FC展開していた。バブル期にはFC店含み全国で619店舗350億円以上の売上高を計上していた。

しかし、その後の長期にわたる不況や競争激化で売上不振に陥り、昨年10月には経営不振から小僧寿しに対して関東地区の店舗87店の事業を売却(約7億円)するなどしていた。

それでも、抜本的な経営改善には至らず、従業員に対する未払い賃金も解決できず、痺れを切らした従業員側が、労働債権が優先して支払われる法的破綻を今回申立て、清算させる動きに出たもの。今後、破産管財人により、(買い手があれば)まだある各種店舗事業が売却されるものと思われる。最近の両社の売上高は合計で110億円超(関東地区事業の売却前)。

[ 2013年1月18日 ]
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