YOCASOL㈱(大牟田市)/民事再生廃止・破産へ ヤマダ電機支援せず
太陽光発電パネル製造のYOCASOL(株)(福岡県大牟田市四箇新町1-5、代表:市來敏光)は2月4日、東京地方裁判所において、再生手続き廃止決定を受けた。破産へ移行する。
保全管理人には、監督員の山川萬次郎弁護士(電話03-3239-0631)が選任されている。
負債額は約24億円。
同社は、旧太陽光発電メーカーのMSK(2007年中国サンテック買収・・・今や世界一)の流れを組む独立した日本の会社であるが、太陽光発電メーカーへのOEM供給や独自に住宅用太陽光発電システム「あおSOLAR(あおぞら)」シリーズを販売していた。
しかし、日本メーカーとの競合や安価な韓国・中国勢の製品に押され、最大顧客の欧州向けも欧州経済の崩壊でジリ貧に陥り、2009年3月期79億円の売上高が、昨年3月期には13億円まで激落して、昨年11月末民事再生を申請していた。
取引関係にあったヤマダ電機がスポンサーになることも予想されたが、ヤマダ電機も本業が厳しく、今や太陽光発電モジュール生産は、安価な台湾・中国・韓国に企業があふれており、また、太陽光発電システムの最大顧客地の欧州経済が不況で、太陽光発電製品の行き場がなくなっており、わざわざ同社を買収するメリットはないと判断したと思われる。
[ 2013年2月 5日 ]
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