東北油化(株)、東北化製事業(協組)/自己破産申請
東北油化(株)(岩手県奥州市江刺区稲瀬佐野14-1、代表:武内健太)と関連の東北化製事業(協組)(同、理事長:武内勝治)は10月10日、申請処理を太田秀栄弁護士(電話019-601-8256)に一任して、盛岡地方裁判所へ自己破産申請した。
負債額は東北油化が約8億5千万円、東北化製事業が約1億5千万円。
畜産残渣の油脂製造などリサイクル事業は、国がそのときの雰囲気で補助金行政を行うが、その後は知らんぷり。こうした事業の製品は割高となり、不況下では価格競争激しく販売も厳しいものとなる。
同社も以前は25億円近く売り上げていたが、今では半減、製品化するための燃料費も円安で高騰し、採算性も大幅悪化、また、岩手県からは10月3日、水質汚濁防止法に基づき、排水の一時停止の行政処分を受けていた。これまで同社は岩手県から何回も改善を指摘されていたものの、先立つものがなく、債務超過で、融資してくれる金融機関もなく、今回の事態に至った。
東北化製事業は東北油化から油脂の加工委託を受けていたが債務超過状態、親がコケたことによる連鎖。
<岩手日日新聞>
奥州市江刺区稲瀬の化製場、東北油化(武内健太社長)は10月3日、県から水質汚濁防止法に基づく行政処分を受けた。同社は家畜を原料に皮革、油脂、肥料などを製造しているが、工場から同法の基準を超える汚濁した排水が確認され、改善を求めた行政指導に従わなかったため、一部施設の使用停止を命令した。2015年1月13日までを期限に浄化施設の改修などの改善を求めた。
処分は同社と、同一敷地内に置く東北化製事業協同組合(代表理事・武内勝治同社会長)に対し、同法に基づき排水の一時停止、特定施設使用の一時停止のほか、排水処理施設に係る改善を求めるもの。
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