デパートとしての営業はこれまで通り続けられる。
発表によると、ヤマトヤシキは、経営の悪化で債務超過に陥っているため４日付けで私的整理の一種の「事業再生ＡＤＲ」の手続きを行うことを申請し、企業の再建を手がける投資ファンドに経営を委ねる方針を決めたという。
今後は事業の再生計画に基づいて金融機関との間で債務を免除してもらう金融支援の協議を進めることになる。

その上で米田徳夫会長など３人の取締役は、取引先金融機関の同意が得られれば退任し、投資ファンドの「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」（ＭＴＭ、東京都千代田区丸の内3 丁目4 番1 号、代表：早瀬恵三）が、指名した社外取締役が半数以上を占める体制に移行するとしている。
会社側では当面、従来通りの営業を続け３００人あまりの従業員も引き続き雇用されるとしている。
ヤマトヤシキは、明治39年4月18日創業の老舗デパートで姫路市と加古川市に店舗があるが、景気の悪化や近隣の新しい商業施設との競合などから業績が悪化していた。

売上高は約１８０億円（2012年2月期）。