アイコン 資生堂/3月決算 増益ながら営業益大幅ダウン

当期の連結売上高は、前期比2.1%増の7,777 億円。国内売上は消費税増税前の駆け込み需要の反動影響により前期比▲3.1%減の3,656 億円、海外売上は現地通貨ベースでは前期比▲0.9%減、円換算後では為替レートが円安傾向で推移したことにより前期比7.1%増の4,121 億円となった。 
営業利益は、国内での売上減に伴う差益減や、前期の計画達成に伴う国内社員の賞与増による人件費の増加、海外でのマーケティン グ投資強化や中国を中心としたアジアにおける流通在庫水準の適正化、アメリカ物流センターのトラブルによる費用増等による利益減から、前期比▲44.4% 減の276 億円となり、経常利益も前期比43.1%減の292 億円。

当期純利益は、営業利益の減少やベアエッセンシャル社の顧客関連無形資産等の減損損失があったものの、デクレオールおよびカリタブランドの譲渡に伴い特別利益を計上したこと等により、前期比28.8%増の337 億円となった。
当期の連結売上高営業利益率は3.6%、連結ROE は9.4%、海外売上高比率は53.0%。
事業売却での222億68百万円の特別利益により利益を押し上げている。
以上、

同社は尖閣問題の最大の犠牲者の1社かもしれない。中国では、それまで、増加する一方の百貨店への進出により、知名度、売上高を伸ばしてきたが、反日不買により大きく業績を落とし、敬遠され続けている。いまや中国化粧品市場では、韓流ドラマの台頭により韓国製化粧品が伸張している。しかし、中国市場で資生堂は知名度もあり、売れ筋製品のノウハウもあり、日中間の関係も改善に向かっており、中国からの訪日客相手に製品造り、パッケージ作りなども試行する必要があると思われる。
営業利益率の大幅低下は守り優先の経営姿勢を反映したものと見られ、今期予想も厳しい内容となっている。攻めには現経営陣の刷新が必要ではないのだろうか。
最近CMも少なくなっているようだが・・・。

連結/百万円
売上高  
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期
682,385
39,135
39,442
14,515
13年3月期
677,727
26,045
28,403
-14,685
14年3月期
762,047
49,644
51,426
26,149
15年3月期
777,687
27,613
29,239
33,668
15期/14期比
2.1%
-44.4%
-43.1%
28.8%
16年3月期予想
730,000
28,000
28,000
10,000
16期予想/15期比
-6.1%
1.4%
-4.2%
-70.3%
[ 2015年4月27日 ]
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