ショックアブソーバーのカヤバ工業の(株)KYB/3月決算 大幅減益
自動車緩衝器材では世界第2位の同社、売上高は前年とほぼ変わらないが、超円安下、利益が減じた点について、次のように説明している。
グ ループ全体で原価低減活動を主とする事業構造改革を推進したが、主に同社および国内グループ会社において人件費、光熱費および研究開発費等が増加し、加え て連結子会社であるKYBManufacturing Czech s.r.o.およびKYB Suspensions Europe,S.A.における製品保証引当金等が増加した結果、営業利益は135億91百万円、経常利益は158億52百万円となった。
また、当期純利益は同社および連結子会社であるKYBトロンデュールが有する一部事業用資産等について減損処理を行い、減損損失として特別損失に計上した結果、70億52百万円となったとしている。
以上、
海外取引が52%に達する同社であるが、中国事業において建機などの減少が影響したようで、超円安でありながら、増収増益を果たせなかった。原価高も気になる。
売上高が180億円増加した反面、原価が170億円も増加している。減損は20億円計上されている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期
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337,158
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21,537
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22,755
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13,897
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13年3月期
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305,752
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10,473
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13,561
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7,789
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14年3月期
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352,710
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18,170
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20,390
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12,761
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15年3月期
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370,425
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13,591
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15,852
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7,052
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15期/14期比
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5.0%
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-25.2%
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-22.3%
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-44.7%
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16年3月期予想
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377,000
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13,700
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14,400
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9,200
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16期予/15期比
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1.8%
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0.8%
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-9.2%
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30.5%
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[ 2015年5月 8日 ]
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