経済産業省が28日発表した1月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整済み)は104.1と前月比4.1%上昇し、2ヶ月連続のプラスだった。08年10月(107.4)以来、5年3ヶ月ぶりの高水準となった。
景気回復で、設備投資が改善し、消費税増税前の駆け込み需要に対応してメーカーも生産を拡大したことが主因。 基調判断は「持ち直しの動きで推移している」と据え置いた。

1月の生産は、前月比4.0%増の上昇と2ヶ月連続の上昇(前年同月比は10.6%の上昇)となり、指数水準は104.1(季節調整済)となった。
生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業(除.医薬品)等であった。品目別にみると、普通乗用車、半導体製造装置、駆動伝導・操縦装置部品の順に上昇に寄与している。

生産の先行きは、2月は前月比1.3%の上昇、3月は同▲3.2%の低下を予測している。 2月の上昇は、電気機械工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等による。3月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等の反動減による。
1月の実現率は▲0.7%、2月の予測修正率は0.3%となった。