中国の裁判所が24日朝、日中戦争前後の船の賃貸料を巡る賠償訴訟で支払いに応じていないとして、商船三井が所有し中国に停泊していた鉄鋼運搬船を差し押さえた問題で、商船三井が支払いに応じたとして24日朝、船の差し押さえを解除したと発表した。
中国・上海の裁判所は、今月19日から、商船三井の大型の鉄鉱石運搬船を差し押さえたが、裁判所は、現地時間の24日午前8時半に商船三井の船の差し押さえを解除したと発表した。

商船三井は23日、貨物船の賃貸料などとして、29億円余り、それに裁判にかかった費用として、約4000万円をそれぞれ支払ったという。
そのうえで裁判所は、「商船三井は、判決に関わる義務を全面的に履行した」として、船の差し押さえを解除する命令を出したという。

官房長官「今回は特異な事例」
菅官房長官は午前の記者会見で、「今回は特異な事例」として、戦前の事案で、時効も何もない無法国の中国に対して逃げまくった。
他力本願で非力な政府は、久米島沖の問題くらい他力本願でも早期に処理してもらいたいものだ。