何故か九州電力の新館に入居している旧ロハス電力のGlobal Energy Japan(グローバルエナジージャパン)(株)(福岡市中央区渡辺通2-1-82、現登記地は東京都港区海岸1-2-20、代表:山之内博)は4月4日、債権者から東京地方裁判所へ破産を申し立てられた。申請代理人は、山岸洋弁護士(電話03-3500-2911)となっている。

負債額は約13億円とみられるが、メガソーラー建設のため何億円も手付金を支払った会社が数社あることが判明しており、ほかの太陽光発電設置の手付金等も膨らみ、負債額は増加するものと見られる。

同社は2007年7月、長崎県大村市に九州電機広報(株)の商号で設立され、その後、何回にもわたり住所や代表者の変更・商号も変え、2012年11月に現在地へ移転している。

移転当時は、長崎、福岡、熊本各県にショールームを設け、個人や小規模法人向けのほか大規模法人向けの太陽光発電システムを販売していた。

し かし、2012年10月にはトラブルが絶えなかった個人向け訪問販売から撤退、折からの国主導の電力買取制度で、企業からメガソーラーの大口受注が相次 ぎ、2013年6月期には、約32億円の売上高を計上していた。2013年7月には特定規模電気事業者の認定を受け、同年8月に商号をロハス電力(株)へ 変更していた。

しかし、実質オーナーが、六本木ヒルズに構えるなど胡散臭い動きとともに、タマホームで名が出たエステート24ホールディングスの連中とも付き合いがあったとされ、よほど調査しない限り、ロハス電力の資金の流れは解明できないもののようだ。

また、九州電力は、ロハス電力を元九電ホールがあった九電の看板建物が建て替えられ、その新館に入居させている。

一説によると、中洲関係で元会長と御ひいきがあったことから入居できたとされ、仲介した女性の名もまことしやかに囁かれている。現在、実質オーナーが中洲に店を持っているともされることから、まんざら噂話だけではなさそうだ。

九州電力は、原発停止、やっと再稼動の見通しも立つなか、こうした得体の知れぬロハス電力を自社ビルにテナント入居させていたとは、信用も格も落ちたものだ。

これまで、九州電力グループの所有ビル群への入居は、審査もうるさく、存所そこらの企業は入居できなかったものだ。

ロハス電力は、調べれば即わかることだが、長崎時代からいろいろ問題を起こしているが、そんな会社が福岡へ移転して、福岡財界事務所もある九電ビルの新築ビルに入居できるとは・・・。

九電ビルに入居した信用を最大限に利用したのか、大口客を獲得、しかし、最近では着手金を貰ったものの、着工せず、ほったらかしにした案件が山積みされているという。

そうした中の1社が今回、破産申し立てを行ったものだろう。

億単位の仕事を依頼するのに、帝国データバンクなどの大手調査機関に調査依頼するのは当然だ。

しかし、それもせず取引するとは・・・、脇が甘すぎるといえよう。

追加記事:2014年6月23日 ロハス電力 破産直前7億円子会社へ流出 メガソーラー被害者、下請先も多く被害 信用偽装