当期の部門別業績は次のとおり。

1、ファインセラミック部品関連事業
当事業セグメントの売上高は、半導体製造装置用部品をはじめとした産業機械市場や自動車関連市場向けに需要が堅調に伸びたことにより、前期比増加した。また、事業利益は主要製品の売上増及び原価低減の効果により前期比大幅に増加した。
売上高は前期比6.9%増の800億20百万円、営業利益は同比55.5%増の118億36百万円。

2、半導体部品関連事業
デジタルカメラ向けの需要は低迷したものの、スマートフォン向け等のセラミックパッケージや有機パッケージの需要増を主因に、当事業セグメントの売上高及び事業利益は増加した。加えて、有機基板事業の強化を目的に平成25年10月に連結子会社化した京セラサーキットソリューションズ(株)の売上も貢献した。
売上高は前期比12.3%増の1,878億91百万円、営業利益は同比5.0%増の318億89百万円。

3、ファインセラミック応用品関連事業
ソーラーエネルギー事業の売上高が、国内の公共・産業用を中心に大幅に増加した。また、機械工具事業の売上高も自動車市場向けを中心に増加した。この結果、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ大幅に増加し、利益率も2桁へと収益性の改善が図られた。
売上高は前期比29.0%増の2,727億95百万円、営業利益は同比86.9%増の335億01百万円。

4、電子デバイス関連事業
構造改革を実施したことにより、一部製品の売上高及び利益は減少したものの、主要製品の売上増や原価低減の取り組みの効果により、前期に比べ増収増益となった。特に、コンデンサやコネクタの売上が自動車及びスマートフォン向けに増加した。また、前期には、AVX Corporationが環境汚染浄化に係る費用を計上していたこともあり、大幅な増益となった。
売上高は前期比4.7%増の2,843億22百万円、営業利益は211億60百万円で前期の▲40億14百万円の赤字から大幅に改善した。

5、通信機器関連事業
振動で音を伝えるスマートソニックレシーバー等、当社独自の機能を持つスマートフォンや携帯電話端末の新製品を国内外で積極的に投入したことに加え、大手客先開拓による海外市場での販売台数の増加により、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ増加した。
売上高は前期比5.3%増の867億49百万円、営業利益は同比7.2%増の14億37百万円。

6、情報機器関連事業
積極的な新製品の投入及び拡販活動を進めたことにより、プリンターや複合機の販売台数が伸びた。また、新興国市場の開拓により、中国等での売上が伸びた。この結果、当事業セグメントの売上高及び事業利益は前期に比べ大幅に増加した。
売上高は前期比22.9%増の3,078億48百万円、営業利益は同比29.6%増の281億93百万円。

7、その他の事業
当事業セグメントの売上高は、京セラコミュニケーションシステム(株)の増収等により、前期に比べ増加した。しかし、事業利益は、新技術・新製品開発のための研究開発費の増加により前期を下回った。
売上高は前期比8.3%増の1,731億37百万円、営業利益は同比▲5.0%減の62億76百万円。

連結/百万円
売上高
営業利益
営利益率
税前利益
株主利益
11年3月期
1,266,924
155,924
12.31%
172,332
122,448
12年3月期
1,190,870
97,675
8.20%
114,893
79,357
13年3月期
1,280,054
76,926
6.01%
101,363
66,473
14年3月期
1,447,369
120,582
8.33%
146,268
88,756
14年/13年比
113.1%
156.8%
 
144.3%
133.5%
15年3月期予想
1,580,000
135,000
8.54%
158,000
97,000
15期予想/14期比
109.2%
112.0%
 
108.0%
109.3%
米国基準。