警視庁は18日、東京の旅行会社「アイブレーン」の営業部長だった竹原直樹容疑者(54、札幌市)を、大量の航空券を手配したように装って、別の旅行会社に虚偽の請求書を送りつけ、2億3000万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕した。

竹原容疑者は、旅行会社に勤務していた平成20年5月から8月にかけて都内の製薬会社から社員の海外出張などのための航空券の手配を160回にわたって請け負ったように装ったうえで、手配に必要な代金の立て替えを依頼した別の旅行会社に虚偽の請求書を送りつけて、約2億3000万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれている。
不正が発覚し、4年前に旅行会社が告訴したが、竹原容疑者は、最近まで行方が分からなくなっていたということで、警視庁によると、容疑を認めているという。
警視庁は、竹原容疑者がだまし取った金の大半を競馬などに使っていたとみている。