赤外線望遠鏡で捉えた巨大小惑星東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)のウィプー・ルジョーパ カーン特任研究員を含む、米国アリゾナ大学などの研究グループは、米国航空宇宙局(NASA)のスピッツァー宇宙望遠鏡を用いた赤外線の継続的な観測か ら、若い恒星系を周回するダスト(塵)が、爆発的に増大する様子をとらえた。

この現象は、岩石でできた2つの巨大な天体が激しく衝突して起きたと解釈できる。地球のような岩石惑星は、長い年月の間にこのような衝突を繰り返して形成されると考えられている。
今回の結果は大規模な衝突の前後を通して観測した初めての例で、岩石惑星の形成についての理解を深める。
本研究成果は、米国科学振興協会(AAAS)発行の論文誌Scienceの2014年8月29日号に掲載された。