乗客乗員478人を乗せてギリシャ西部パトラスからイタリア東部アンコーナに向かっていたフェリー「ノーマン・アトランティック」で28日、火災が発生した。
イタリアとギリシャの沿岸警備当局が船舶やヘリコプターを派遣し、救助活動に当たった。ギリシャ海運省などによると、100人以上が救出されたが、300人以上が船上や救命ボートで救助を待っている。
AP通信によると、イタリア沿岸警備当局者は28日、1人が死亡、1人が負傷したと述べた。
悪天候で現場付近の海は荒れ、救助や消火作業は難航している。日本の外務省によると、乗客リストに日本人の氏名はない。

<エアアジア機>

エアアジア機は、乗員乗客162人を乗せ、日本時間の28日午前7時35分にスラバヤを出発、2時間後にシンガポールに到着する予定で飛行していたが、日本時間の午前8時17分に連絡が取れなくなった。
同機は通過していたカリマンタン島の西側の海域が悪天候で、パイロットから雲を避けるため左に進路を変えるとともに、高度を3万2000フィート(約9700メートル)から3万8000フィートまで上昇させたいという連絡があった直後に消息を絶ったという。カリマンタン島とスマトラ島東部のブリトゥン島の間の空域(スラバヤとシンガポールの中間地点)で消息を絶ったとみられる。
同機はエアバスA320―200型。エアアジアによると、搭乗員7名(パイロット2名、客室係4名、整備士1名)と搭乗客は155人、国籍はインドネシア155人、韓国3人、シンガポール、マレーシア、フランス、英国が各1人。
インドネシアのメディアは28日、ジャワ海のブリトゥン島で機体の残骸が見つかったとの情報があると伝えている。
エアアジア機の墜落は、悪天候だったとしても飛行高度からして何もない空域、悪天候で何か生じ、急降下・失速・全員失神して島に激突した可能性があるが、空中分解するとは考えにくい。
ブラックボックスで解明できるだろう。