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帝人と関西大は8日、指や腕の動きを検知できる生地を共同で開発したと発表した。将来的には手袋などに使い、医師の動きをロボットに伝えて遠隔地にいる患者の手術も可能になると説明している。
医療やスポーツなど幅広い分野で応用できるといい、2~3年後の実用化を目指す。

関西大学と帝人は2012年、ポリL乳酸とポリD乳酸を積層させることで強力な圧電性能を発揮し、柔軟性や透明性も有する圧電フィルムを共同開発していた。

今回は繊維を用いた「圧電ファブリック」という全く新しいコンセプトのウエアラブルデバイスの開発に成功したとしている。

圧電ファブリックは、圧電体にポリL乳酸繊維、電極に炭素繊維を使用することにより、センサーやアクチュエーターへの使用を可能としたファブリックで、「平織」「綾織」「サテン」の3タイプを開発している。
平織タイプは「曲げ」を感知することができ、サテンは「ねじり」、綾織は「曲げ」「ねじり」に加え、「ずり」や3次元方向を感知することができる。
手袋などに仕立てると、指の曲げや手首のねじりといった動きを電気に変換し、データ化できるというしろもの。
1月14~16日、東京ビッグサイトで開催される「第1回ウエアラブルEXPO」において展示される。