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正月は繁鱒や久保田などいろいろ銘酒を飲ませてもらったが、沢の鶴(神戸市灘区)は、1995年に仕込み、蔵で20年間熟成させた日本酒「1995年醸造 生酛(きもと)純米古酒」を1月16日から限定販売するという。
「生酛」には、神戸大震災で酒蔵や蔵人を失いながらも再建を果たした同社の、復興への思いが込められている。
同社は震災で、七つあった木造蔵が全て全壊し、泊まり込みで酒造りをしていた杜氏2人が犠牲となった。倒壊を免れた鉄骨造りの蔵でも、貯蔵タンクが破損するなどの被害を受けた。
 酒造りが再開できたのは、約2ヶ月後の3月5日。がれきの中から拾い集めた道具を手に、蔵人と社員が手を取り合って、伝統的な製法による酵母づくりから始めた。
 今回の古酒は、この時仕込まれたもの。一部を出荷せずにオーク樽に入れて貯蔵していたが、昨年末、復興へ思いを込め発売しようと決めた。ウイスキーに似た豊かな香りとまろやかな味わいが特長という。

限定50本。720ミリリットルで5千円(税込)。アルコール度数は17.5度。予約は本日9日から、先着順(もう終了している可能性もある)。
同社の連絡先電話は078―881―4301

日本酒もたまには飲みましょう。