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部下にパワーハラスメントを繰り返して本部長訓戒処分を受け、責任を取って昨年2月に退職した秋田県警の小松雅美・元交通部長(60)が、県警所管の第三セクター「暴力団壊滅秋田県民会議」の専務理事に就任する案が持ち上がっていることが24日分かったと報じられている。
退職から1年での「天下り」に対し、県警の説明を受けた県議会から疑問の声が出ている。

県議会の小松隆明教育公安委員長によると、県警の担当者が同日、一部報道を受けて、各委員に「県民会議が小松元部長を専務理事にしようとしている」と説明した。県警主導ではなく、県民会議が決めたと強調したという。

その県民会議は、県や市町村、民間が出資する公益財団法人だが、歴代の専務理事は県警OBが務め、県警の天下りコースとなっている。

小松教育公安委員長は、「専務理事は、県警幹部OBの暗黙の指定席。常識的には県警も人事に関わったはずだ」と述べた。
別の県議は「民間企業ならともかく、処分を受けて辞めた人が、県警関連の三セクに再就職するのは問題だ」と指摘した。

小松元部長は2004年9月から13年10月までの間、計10人の部下に対しパワハラを繰り返し、パワハラを受けた部下の1人が自殺していた。昨年2月7日に本部長訓戒処分を受け、同日付で依願退職した。