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働く人たちを対象に景気の実感を聞く5月の「景気ウォッチャー調査」では、円安などの影響で原材料の仕入れ価格の値上げが続いたため、利益が減っているといった声が多く聞かれ、景気の現状を示す指数が6か月ぶりに悪化した。
内閣府が調査している景気ウォッチャー調査は、小売店の従業員やタクシーの運転手など、全国の現場で働く2000人余りを対象に、毎月、景気の実感を聞いて、指数化しているもの。

それによると、景気の現状を示す5月の指数は53.3で、前月を▲0.3ポイント下回り、6ヶ月ぶりに悪化した。
これは、株価上昇や、外国人旅行者の増加で都市部のデパートで売り上げが伸びているといった声が聞かれた一方で、円安などの影響で原材料の仕入価格の値上げが続き、利益が減っているという声がメーカーの担当者から多く聞かれたため。

ただ、指数の下落幅が小幅だったことから、内閣府は「景気は、緩やかな回復基調が続いている」という基調判断は維持した。
一方、景気の先行きを示す指数は54.5と前月を0.3ポイント上回り、6ヶ月連続の上昇となっている。