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ブルームバーグは9日、サムスングループの一族支配を強化するための施策が暗礁に乗り上げようとしているとして次のように掲載している。

資 産家ポール・シンガー氏率いる米ヘッジファンド運営会社のエリオット・アソシエーツは、韓国サムスングループの事実上の持ち株会社である第一毛織によるサ ムスン物産の吸収合併を阻止するため法的措置を取ることを明らかにした。創業者の李一族による支配力強化の取り組みで新たな障害となる。

9日に電子メールで配布された資料によると、エリオットは吸収合併差し止めの仮処分を求める手続きに着手する。同社は既に他の投資家にも合併に反対するよう呼び掛けている。
サムスン物産は他のサムスングループ上場企業の株式を約120億ドル(約1兆5000億円)相当保有している。

エリオットは発表資料で、吸収合併案について「公平でない上、サムスン物産株主の利益を最優先していないことが明白で、違法だ」と主張し、「そのためエリオットは本日、サムスン物産と同社取締役に対する仮処分を求める法的手続きを開始した」と説明している。

エリオットはサムスン物産の株式7.1%を保有しており、韓国の国民年金公団とサムスンSDIに次ぐ第3位の株主。