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大正年間創業で製茶機械製造業の(株)鈴木鉄工所(静岡県牧之原市静波236-2、代表:鈴木恒男)は5月28日、静岡地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、伊藤みさ子弁護士(電話054-252-9555)が選任されている。

負債額は約3億5千万円。

不況下、お茶加工業者の設備投資減に売上高が減少、開発負担もあり、今回の事態に至った。

鈴木鉄工所については、2010年7月28日、日経新聞に次のようなことが掲載されていた。

「緑茶製造・販売の喜作園は、中国などアジア市場の開拓に乗り出す。カテキン含有量が多いままカフェイン量を抑えた新タイプの緑茶を開発し、健康に気を使う富裕層に売り込む。2011年3月までにまずはティーバッグ入りで販売を始め、年間3億円の売り上げを目指す。国内での緑茶販売の低迷に対応し、新たな収益源に育てる。

 喜作園が売り出す「南十字星」は、南アフリカ共和国・クワズールナタール州にある現地企業で生産した茶葉を使った。もとは紅茶用に栽培されていた品種で、動脈硬化の予防に役立つとされるカテキンの含有量が、日本の一般的な緑茶に比べ2倍あるのが特徴。

 ただカフェイン量も2倍あり、そのままでは苦みが強く飲みにくい。このため摘み取った葉をお湯に一定時間浸し、アク抜きの要領でカフェインだけを減らした。処理装置に約1億円投じ、鈴木鉄工所(牧之原市、鈴木恒男社長)と共同開発した。最大で年間800トンの緑茶を製造できる。

 外国人の好みに合わせ、緑茶にはかんきつ類の一種であるベルガモットの香料をつけた。・・・・。」