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通信教育の「Z会」を運営する「増進会出版社」は、子どもの人口が減って教育産業の経営環境が厳しさを増すなか競争力の強化に向け、学習塾「栄光ゼミナール」を買収するため、19日からTOB=株式の公開買い付けを始めた。今回のTOBには栄光側も賛同を表明している。
増進会出版社は、来月末までに1株当たり1550円で栄光ホールディングスのすべての株式を取得し、完全子会社にする意向。

「増進会出版社」は通信教育を通じた大学受験の指導に定評があるのに対し、「栄光ホールディングス」は小中学生を主な対象とした学習塾などを運営しており、両社は、今後、教材の開発やインターネットを活用した教育サービスの開発、それに海外展開などで協力を進める方針。
学習塾や予備校、それに通信教育といった教育産業は、子どもの人口減少に伴って経営環境が厳しさを増しており、他社と連携することで、利用者の年齢層を広げたり、通信から対面まで指導方法を多様化したりして、競争力を強化しようという動きが広がっており、業界再編は避けられない状況となっている。