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中国一国で「一帯一路」戦略を講じれば、諸外国から覇権のそしり を受けるのは必至、AIIBにより国際間「一帯一路」戦略を合意させ、公明正大に実行に移す。しかし、自らの戦略とは異なる外野席からいろいろな問題も浮 上することから、その補完的な役割を担う「中国保険投資基金」を設立して、実質、中国主導で覇権投資ができるようにするというものだろう。

中国政府は24日、保険会社の資金を集め、国家的な投資ファンド「中国保険投資基金」を設立すると発表した。

資金は3千億元(約6兆円)規模で、国内外のインフラ建設に投資する。アジアインフラ投資銀行(AIIB)などに続き、さらに「一帯一路」戦略を進化させる。
中国の保険会社の資金運用を担う形で、国内の都市建設や水利プロジェクト、交通整備などに資金を投じるが、習近平指導部が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」関連の海外プロジェクトにも投資する。

 中国は海外のインフラに投資するAIIBの設立協定署名式を北京で6月29日に開催予定だ。
 「一帯一路」の覇権戦略を表裏一帯で推進させる。新興国は銭が欲しく、中国の言いなりになる。すでに、中国への輸出において、大きな恩恵を受けている欧州諸国も飲み込まれている。「中国保険投資基金」こそ、覇権戦略の「一帯一路」の重要な戦略資金となる。
AIIBの設立前夜に発表する中国のしたたかさと戦略のすごさが見て取れる。