ロームは23日、アイルランドの電源制御ＩＣベンチャー、パワーベーションを約7000万ドル（約87億円）で買収したと発表した。

パワー社は電圧を一定に保つ「電源」と呼ぶ電子部品で高精度なデジタル方式の制御技術を持つ。

ロームは買収によって既所有のアナログ方式の電源に加えて、デジタル方式の技術も手に入れ、電源事業でのシェア拡大を目指す。

電源事業でまだ主流のアナログ方式では世界第４位のシェアを持ち、デジタル電源制御ＩＣを持つことで、高精度な電源制御を必要とするデータセンターサーバーや基地局などにも対応し、売り上げ拡大を目指す。