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 ファナックは28日、2016年3月期の連結純利益の見通しが前期比23%減の1595億円だと発表した。従来予想の8%減の1912億円から約300億円引き下げた。IT産業での特需がなくなり、中国での設備投資が不透明なため。
 売上高予想は▲14%減の6283億円(従来予想は▲7%減の6801億円)とした。

アップル関連で、スマホの金属ケース加工に使う小型機械「ロボドリル」の特需がなくなる。
 年間の配当予想は未定のままとした。
同社は、米ハゲタカに脅され、15年3月期から5年間の平均で、配当と自社株買いを合わせ利益の最大80%を株主に回すと4月に発表、ハゲタカの思惑通り株価を急騰させた。

 同日発表した15年4~6月期の連結決算は、売上高が前年同期比21%増の1974億円、純利益は12%増の507億円だった。
工作機械に搭載する数値制御(NC)装置を扱うファクトリーオートメーション(FA)事業部門が国内や北米で好調だった。