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ロッテ長男によるクーデター事件の真相がわかってきた。まず判明した今回のクーデター事件に登場する一族などから記載してみる。

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ロッテ親族登場人物
父親
辛格浩こと重光武雄(92)
総括会長
母親
長女
辛英子(73)
ロッテ福祉財団理事長
ノ・スンファ
長男
辛東主こと重光宏之(61)
ロッテHDほかすべて解任
重光初子
次男
辛東彬こと重光昭夫(60)
韓国ロッテ会長・ロッテHD副会長
重光初子
次女
シン・ユミ(32)
ロッテホテル顧問
ソ・ミンギョン(55、元ミスロッテ)
辛東仁
ロッテジャイアンツオーナー代行
 
ロッテHDのキャスティングボード
佃孝之社長(71歳)
辛東彬氏についたロッテHD代表取締役社長
父親
辛格浩こと重光武雄(92)
会長解任後、持株を兄弟どちらに行使
このほか、韓国食品会社大手の「農心」の創業者である辛春浩は辛格浩の実弟
 
佃孝之社長経歴:
住友銀行(現・三井住友銀行)専務
2001年 ロイヤルホテル社長、会長を歴任
2009年7月、ロッテHDの社長へ転進
(目先利益に飛びつき、儲からないと皮もはぐ元住友マン)
 
ロッテ
 
ロッテ製菓(韓国上場) 長男の買増が父親の逆鱗に?
辛格浩(父)
6.83%
 
辛東彬(次男)
5.34%
 
辛東主(長男)
3.77%
2013年半ばまで3.4%台だった
・同社は、財閥グループ各社の循環出資の主要株主の1社
 
<これまでの経過>
 ロッテグループは、重光武雄氏(92歳、韓国名・辛格浩)が1948年に日本で創業、チューインガムとチョコレートで一斉を風靡して財をなし、67年に韓国に進出。かつては武雄氏(辛格浩)のもとで、長男の宏之氏(61歳、辛東主)が日本を、次男の昭夫氏(60歳、辛東彬)が韓国を担当してきた。
しかし、長男の宏之氏(辛東主)は、武雄氏(辛格浩)の逆鱗(ロッテ財閥グループの主要株主の1社ロッテ製菓の株を買占めにかかったとされる)に触れ、今年1月までに全取締役を解任された。(実際はちょっぴり買い増ししただけ、絶対君主の父親の許可を取っていなかったのだろうか)
 
7月15日、非上場の(日本)ロッテHDは、武雄氏の次男で取締役副会長の昭夫氏(60)に代表権を与えると決定した。
 
<長女が長男側についたクーデター>
7月27日、武雄氏(辛格浩)会長は、ロッテHD本社に集められていた取締役に対して「「役員7人のうち自分(武雄氏=辛格浩))を除く、代表取締役で次男の昭夫氏(辛東彬)や代表取締役社長の佃孝之氏ら6人の全員を解任する」と宣言したという。
(その席に、同社代表取締役の昭夫氏(辛東彬)はいなかった。佃孝之氏はいたもよう・・・
武雄氏(辛格浩)は、取締役の解任を指示してから1時間後、佃孝之社長に「よろしく頼む」と語ったとされる。
 
27日朝、武雄氏(辛格浩)は、長男の宏之氏(辛東主)主導下、車椅子に乗せられ、総括会長の滞在先兼事務室であるソウル・小公洞のロッテホテル34階から、金浦空港に用意していたチャーター便に乗り、一路東京羽田へ、ロッテHD本社に直行し、事前に集められていた取締役に対して、武雄氏(辛格浩)が発言したとされる。飛行機に同乗していたのは、長女の辛英子ロッテ福祉財団理事長と甥の辛東仁ロッテジャイアンツオーナー代行だったという。
 
28日、武雄(辛格浩)統括会長は、長女の辛英子ロッテ福祉財団理事長とともに韓国へ帰国している。
 
<次男の巻き返し>父親の代表権剥奪
28日、家族のいる日本に滞在していた辛東彬韓国ロッテ会長はこれを受け、28日午前9時、代表取締役として、ロッテHDの正式な取締役会を招集、適法な決議を経ていない解任命令を違法だとした。
返す刀で、当取締役会において、次男の辛東彬代表取締役は、父親の武雄(辛格浩)総括会長のロッテHDの代表を解任させ、名誉会長に就任させることを決議させた。辛東彬韓国ロッテ会長兼ロッテHDは、当取締役会に直接出席しなかったという。
また、肝心の武雄代表取締役会長(辛格浩)も出席していなかった。
 
<佃孝之社長は以前次男に忠誠>
孝之代表取締役社長が、辛東彬ロッテHD副会長の指示で、会議を取り仕切ったと見られるが、佃社長は、以前に次男の辛東彬(昭夫)韓国ロッテ会長に対して、「Lotte, One Leader(1つのロッテ、1人のリーダー)」と述べ、忠誠を誓ったとされている(朝鮮日報報道)。
  27日に武雄(辛格浩)統括会長から首を切られ、社長としても面目も立たない佃氏。当然、先が長くない武雄(辛格浩)統括会長の命に従うより、辛東彬氏側に付き、ロッテHDの社長として君臨できる道を選んだ。
 
<武雄(辛格浩)総括会長はボケているのか>
武雄総括会長(辛格浩)は2013年末、宿泊先で股関節を骨折して以降、健康状態を悪化させ、その後は何度も同じことを聴くようになったと関係者が述べている。
そうした中、2014年末から1月にかけ、長男の宏之氏(61歳、辛東主)は、代表取締役副会長のロッテHDをはじめとするすべての関係役職を解任された。
ボケが進行している最中だ。
 
<何か腑に落ちない>
辛東彬(昭夫氏)韓国ロッテ会長が、すべてを絵に描いたとすれば、簡単明瞭に謎解きができるのだが・・・。
ボケは進行するとしても、辛東彬(昭夫氏)氏は、昨年12月から今年1月の実兄の解任劇の理由について取材では、「父が決めたことで理由は分からない」とし、父親は完全にはボケていない。
直近でも7月15日に辛東彬(昭夫)氏を、日本ロッテ(=ロッテHD)の代表取締役に就任させた父親の辛格浩氏であり、ボケていない。その13日後には日本ロッテの代表取締役に就任させた父親を解任するとは・・・。絵を破かれたのだろうか・・・。
 
ロッテの場合、父親で絶対君主の辛格浩氏が法律そのものであるが、辛東彬(昭夫氏)は、父親の解任に当たっては、日本の法律に基づき解任している。
 
父親を更迭したことにより、次男の辛東彬(昭夫)氏は、韓・日のロッテ総帥の地位を不動のものとした。
 
しかし、辛格浩氏がそのロッテ関係の持株を辛東彬(昭夫氏)外に行使もしくは相続させたとしたら、まだ一波乱も二波乱もある。
 
ロッテ・ショッピングの主要株主(2014年12月31日現在)
株主名
割合
備考
辛東彬(次男)
13.46%
 
辛東主(長男)
13.45%
 
ホテルロッテ
8.83%
循環出資の株主、日本ロッテHDとその関連会社100%所有
ロッテ製菓
7.86%
循環出資の株主
韓国富士フイルム
7.86%
循環出資の株主 
ロッテ情報通信
4.81%
 
ロッテ七星飲料
3.93%
循環出資の株主
60.20%
 
・ロッテ財閥グループ各社の最大の株主はロッテ・ショッピング。
 
ロッテホールディングスの主要株主
株主名
割合
光潤社
27.65%
光潤社の主要株主
辛東彬(次男)
29.00%
辛東主(長男)
29.00%
 自社株
12.00%
辛格浩
辛英子
 
 
なお、次男の辛東彬こと重光昭夫(60)氏と安倍首相は家族同士の付き合いがある(朝鮮日報)とされ、安倍首相は首相官邸で2度私的に会っている(官邸は私物ではないのだが・・・)。共通するのは策略家?。
以上、
参考、韓国の新聞各紙、日本の新聞各紙、EDINETほか