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乗客乗員50人以上を乗せて、インドネシア東部のパプア州で消息を絶った旅客機は依然行方が分からず、救難当局は旅客機が山の中に墜落した可能性が強まったとして、17日朝から捜索を再開することにしている。
消息を絶ったのはインドネシアの首都ジャカルタの航空会社「トリガナ航空」の267便で、ATR42型のプロペラ機。
インドネシアの運輸当局によると、旅客機は16日午後2時半前、パプア州北部の沿岸部にある州都ジャヤプラを出発し、約40分後に中部のオクシビルに到着する予定だったが、午後3時前に連絡がとれなくなったという。
旅客機には5人の子どもを含む49人の乗客と5人の乗員合わせて54人が乗っていたということで、ジャカルタにある日本大使館は、日本人が含まれていないか情報収集を進めている。

旅客機が消息を絶ったとみられる場所は、標高2000メートル以上の山の多い山間部で、地元メディアによると、当時激しい風や雨に見舞われていたという。地元メディアは旅客機が墜落するのを目撃した人がいると伝えており、救難当局は山のなかに墜落した可能性が強まったとみている。救難当局は航空機などで捜索にあたったが、現場は夜を迎えたため、17日朝から再開することにしている。

トリガナ航空 ヨーロッパでは飛行禁止
「トリガナ航空」はインドネシアの首都ジャカルタに本社がある航空会社で、現在は14機の航空機を主に国内路線で運航している。

世界各国の航空当局が発表した、航空機事故の内容や安全に関する情報をまとめたサイト「アビエーションセーフティーネットワーク」などによると、「トリガナ航空」の旅客機による事故はこれまでも相次いでいる。
このうち2002年には乗客乗員6人が死亡、2006年には12人が亡くなる墜落事故を起こすなど、会社が設立された1991年以降、これまでに14件の重大事故が発生しているという。
こうしたことを受けて、EU=ヨーロッパ連合は2007年から、この会社の航空機のヨーロッパ上空での飛行を禁止している。

旅客機の重大事故相次ぐインドネシア
インドネシアではこれまでも旅客機の重大事故が相次いでいる。
このうちインドネシアの航空会社が起こした事故としては、
1997年9月、国営の「ガルーダ・インドネシア航空」の旅客機がスマトラ島北部の丘陵地に墜落して、日本人6人を含む乗客乗員234人全員が死亡する事故があり、インドネシアでは史上最悪の航空事故。
 2005年9月には、格安航空会社の「マンダラ航空」の旅客機がスマトラ島北部のメダンで離陸直後に墜落・炎上し、乗客乗員130人以上が死亡。
2007年1月には、102人を乗せた格安航空会社の「アダム・エアー」の旅客機がジャワ島のスラバヤからスラウェシ島に向かう途中沖合に墜落。
など、旅客機の重大事故が相次いでいる。
以上、報道など
首都ジャカルタに本社がある航空会社が、こんなに事故を起こしては、インドネシアの航空会社の飛行機全体が信用など何もないようだ。