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2015年8月25日、新華社は、警察が近ごろ実施している地下銀行取り締まりにより押収した金額が数百億元(1元/18.72円)に上ったことを伝えた。

新華社によれば、これら地下銀行は、取引金額が大きい上に隠匿性が高いため、地下銀行を通して、株式市場の資金が海外へ流出している可能性もあるという。
以上、報道

元々、中国の地下銀行は、官僚たちが賄賂などによる不正蓄財を海外へ持ち出すために利用されてきた歴史がある。
常套手段として利用されてきた手口は、(養子も含めた)子供を海外へ留学させ、妻を養育のためと一緒に送り出し、自らはせっせと賄賂を稼ぎ、送金し続け、出世の限度が見えてくると、そのまま母子が暮らす海外へ自らも移住し、移住先では地下銀行を通じて貯めた金で豪邸を購入し、贅沢三昧な生活をする。

それを中国の官僚たちは現実化させ、最近海外へ渡った元官僚たちは、不正蓄財嫌疑で習政権の餌食になり、既に数千人が強制送還されたり、習政権の命令で自ら帰国している。

当然、地下銀行の送金手数料は高額だが、当局の目は届かず、不正蓄財海外送金の山となっていた。数年前の記事では、年間数拾兆円相当が海外へ地下銀行通じて流れているとされていた。

それが、株式市場の資金に使われようと、シャドーバンキングに利用されようと、公然の秘密であり、当局が本格的に取調べしなかっただけのこと。
地下銀行はいくら取り締まっても、さらに深く潜るだけ、手数料だけが高騰することになる。