東芝は７日、会計不祥事で遅れていた2015年３月期連結決算と09年３月期から14年４～12月期までの決算訂正を発表した。
過去の決算の利益減額は、税引前損益で合計2248億円にのぼった。２０１５年３月期の最終利益も、当初公表していた１２００億円の黒字の見通しから一転して▲３７８億円の赤字に転落した。

東芝が７日発表した過去の決算訂正を踏まえ、証券取引等監視委員会は同社への本格的な調査に入る。

この間、増資も行われており、粉飾のツケは同社にとって大き過ぎる。

こうした会社を作り上げた人物が今の日本郵政の西室泰三だ。

東芝社長就任後には総会屋への利益供与事件、半導体事業不振、米国におけるフロッピーディスク装置訴訟和解による1100億円の特別損失など不祥事や損失が相次ぎ、社長退任まで利益は下降し続けた。

当然、日本郵政も必要もない買収に走ったりしている西室が退任後、５年か１０年後には問題が噴出してくることだろう。