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国際通貨基金(IMF)は24日、欧州連合(EU)加盟国の銀行が抱える不良債権額が2014年末時点で約1兆ユーロ(約134兆円)に上るとの報告書を発表した。

リーマン・ショック後の世界同時不況とギリシャを震源とする欧州債務危機の影響で、09年の2倍以上に膨らんだと指摘し、銀行に不良債権の処理を加速するよう求めた。

 不良債権は主に企業への貸し付けで発生し、中でも経営資金を銀行からの融資に頼る中小企業向けが多いと分析した。

EUの銀行による不良債権処理は、米国の銀行に比べて大幅に遅れていることも指摘した。

以上、

 ギリシャやスペインなど欧州国はリーマン・ショック後の公共投資により景気回復を図るため、各種助成金や産業支援に努めたものの、景気回復が大幅に遅れているため、金融機関の不良債権が拡大しているもの。

 日本もそうであったように、不良債権が金融機関で拡大する限り、貸し出しは厳しくなるばかりであり、景気回復は無理だろう。日本のバブル崩壊で遅々として進まなかった金融機関の不良債権、国家主導で強制処理させた方法を真似るべきだろう。