sponsored

任天堂は、当初年内に提供する予定だった同社初のスマホ向けのゲームを2016年3月まで延期すると発表した。これを受けて同社株は急落した。
君島社長は延期の理由として、「アプリの一層の品質向上とスマートデバイス事業全体の最適化を考慮」した結果だと説明した。ただ、17年3月までにスマホゲームを5本程度出す目標に変更はないと述べるとともに、今期収益への影響はほとんどないと話した。

ゲーム配信を自社ゲーム機に限ってきた任天堂だが、今年3月にスマホゲームへの参入を発表、スマホゲーム運営に秀でた DeNAと資本・業務提携した。ただ、ゲーム専用機は苦戦が続いており、立て直しが課題となっている。

任天堂株価はスマホゲーム延期の情報が伝えられて急落、一時前日比10.3%安の2万650円まで下落した。29日午前の取引は8.6%安の2万1040円で終了した。
28日に発表した2015年7~9月期の純利益は、前年同期比▲87%減の32億円となり、市場予想73億円を下回った。

携帯型ゲーム機「3DS」用ソフトの販売が減速。営業利益は78億円(市場予想100億円)、売上高は1140億円(同1027億円)だった。

4~9月期(上期)の純利益は、前年同期比▲20%減の115億円、営業利益は90億円で、上期としては5期ぶりの営業黒字となった。通期の業績予想に変更はない。 

DeNA West社長アサカ氏は、DeNAと任天堂が開発する最初のタイトルは2015年末までに登場すると語った。その後、さらに4本が2017年度末までに投入。これらの5本のタイトルは全て全く異なるジャンルの作品となる予定。「これらの5つのIPで、最終的には何億人ものプレイヤーを集めることができるようにしていきたい」とアサカ氏は語っていた。

ただ、任天堂自身は「スマートフォン向けアプリ」を投入するといっているだけで「ガチャでぼろ儲けしたい」とは一言もいっていない。

公式発言をちゃんと追えば「広告費代わり」に使おうとしていることがわかる。