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川端康成の未完のTV小説「たまゆら」直筆原稿見つかる日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成(1899~1972)が、宮崎各地を舞台に描いた未完の小説「たまゆら」の直筆原稿の一部が今月、神奈川県鎌倉市の川端邸で見つかった。
所在が分からなくなっていた直筆原稿の一つで、31日から宮崎市の県立美術館で始まる企画展「川端康成の眼」で、急きょ公開されることになった。

小説は、1965年に放送されたNHKの連続テレビ小説「たまゆら」(1965年 - 1966年放映、1951年作品「たまゆら」とは別)のために書き下ろされた文章。

前年には取材旅行で2週間宮崎に滞在。日南市や高千穂町などを回ったという。見つかったのは「古事記」の章など135枚分の原稿用紙で、宮崎市の美しい夕暮れを描いた冒頭シーンはなかったものの、宮崎出身の歌人若山牧水の歌などが盛り込まれた印象的な場面が続くという。
以上、西日本新聞
川端康成は72歳でガス自殺。