総務省が2日発表した8月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は29万1,156円で、物価変動を除いた実質で前年同月比2.9%増となった。プラスは3ヶ月ぶり。
昨年8月の支出は消費税増税などの影響で落ち込んでおり、反動で増加に転じた。8月上旬に天候が良かったため、国内パック旅行費やゴルフプレー料金といった品目の増加が寄与した。
総務省は、緩やかな回復傾向が続いているとして、消費の基調判断は「このところ持ち直している」との表現を据え置いた。
支出の内訳では、住宅の設備修繕・維持などの「住居」が15.2%の大幅増となった。教育支出も14.9%増と大幅に伸びた。服・履物、保健・医療、娯楽、雑費はマイナスとなったが、ほかはプラスとなり、全体が増加傾向にある。
こうしたプラスが続けば内需の好循環から景気は内需主導型で景気回復ともなるが、プラスが安定すれば、国は税増、自治体は保健などの負担増ばかりを押し付け、落ち込む原因を作る。
1、消費支出は,1世帯当たり 291,156円
前年同月比 実質2.9%の増加 前月比(季節調整値) 実質2.5%の増加
名目3.2%の増加
2、消費支出(除く住居等※)は,1世帯当たり 253,056円
前年同月比 実質1.9%の増加 前月比(季節調整値) 実質1.5%の増加
名目2.2%の増加
3、勤労者世帯の実収入は,1世帯当たり 475,369円
前年同月比 実質2.2%の増加
名目2.5%の増加