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3日夜、ASEANの国防相拡大会議に合わせてマレーシアを訪れているアメリカのカーター国防長官と中国の常万全国防相(制服組トップ)による直接の会談が行われた。
この中でカーター国防長官は、南シナ海で中国が造成する人工島の周辺で今後も米軍の艦艇が活動を続ける方針を伝えたという。
4日から始まるASEANの国防相拡大会議を前に、カーター国防長官と常国防相による米中国防相会談が日本時間の3日夜8時前に始まり、約30分で会談は終わった。

米中両国の間では10月27日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、米海軍のイージス艦ラッセンが、中国が造成する人工島の周辺12海里以内の海域を航行したことを受けて、せめぎ合いが続いている。

米政府としては国際法上、人工島は領海の基点にはならないとして中国の領海を認めない立場で、国防総省の当局者によると、カーター国防長官は会談で中国側に、今後も南シナ海で中国が造成する人工島の周辺でアメリカ軍の艦艇が活動を続ける方針を伝えたという。
中国政府は、米軍艦艇による人工島周辺での航行について、中国の主権と安全を脅かす行為だと強く反発する一方で、アメリカとのこれ以上の対立は望まないという姿勢もにじませている。

米軍は、南沙諸島の埋立地の近郊を、四半期に2回航行を続けると報道されている。
(四半期に2回では、中国政府は米軍を無視続け、航行するたびに埋立地の景色が変わっていることだろう。尖閣諸島では毎日のように中国の大型艦がうろちょろしている)

これまで中国の銭欲しさに、中国の南沙諸島埋立問題や南シナ海の領有化問題を黙認してきたEUも米国からの圧力があったからか、初めて「中国は国際法に基づくように」と発表し中国批判を行った。
しかし、内国経済までも中国に委ねるイギリスや中国との貿易で経済が成立しているドイツ、中国との取引を拡大したいフランスなど欧州各国の首脳からは何も伝わってこない。